都市伝説・神話とともに観るともっと楽しめる!『アニメ進撃の巨人』の魅力

世界中で大人気のアニメ 進撃の巨人

人と巨人との単なるバトル作品ではなく、深いテーマや象徴に満ちた作品で、その世界観には、都市伝説や神話の要素が数多く取り入れられています。

今回は、都市伝説的な側面にもフォーカスしながら、進撃の巨人を知らない人も楽しめる視点で、ソラなりの解釈で解説していきたいと思います。

※ネタバレ要素を含みます

 

 

 

緻密なストーリーと神話との共通点

劇場版 進撃の巨人 前編

観たことがある人には説明は不要ですが、まだ観ていない人へ…アニメ進撃の巨人は、『 Attack on Titan』のタイトルで世界中でも人気のあるアニメです。原作は「諫山創(いさやま はじめ)」先生による『別冊少年マガジン』(講談社)に掲載されていた漫画で、圧倒的な力を持つ巨人とそれに抗う人間たちとの戦いを描いたダーク・ファンタジー漫画です。
緻密なストーリーとアニメーション技術の高さ、曲や声優の演技力の高さによって爆発的人気作品となりました。

巨人とギリシャ神話

『進撃の巨人』といえば、まずは巨人ですよね…
登場する巨人たちは、人間を超えた存在として描かれています。

この設定は、ギリシャ神話に登場する「ティタン(タイタン・巨人族)」と非常に似ています。ティタンたちは神々に反逆した存在であり、力を持ちながらも恐れられていました。

また、エノク書で語られる巨人は、人間の蓄えを食い尽くし、人間さえも食べてしまい、これを目の当たりにした神はこのような殺し合いに耐えきれず、大洪水を起こして地上を再起させることにしたとされています。

このエノク書の話は、一度『進撃の巨人』を視聴した人なら興味深い話に聴こえるはずです。

主人公エレンたちの世界でも、巨人は恐怖と憎しみの対象。この“人間と巨人の関係性”は神話的イメージですね。

 

 

始祖ユミル=北欧神話の影響?

物語の核心に関わる「ユミル」という存在。この名前は、北欧神話に登場する原初の巨人ユミルから取られていると言われています。

神話では、ユミルの身体から世界が創られたとされており、“すべての始まり”、世界そのものの起源となる存在。『進撃の巨人』でも、ユミルはすべての巨人の始まりとして描かれています。
この設定は、神話的な“創世”のテーマを感じさせます。

 

残酷だけど美しい…先が観たくなるストーリー

ソラが最初にこの作品を知ったのは電車の中に吊り下げられた広告。記憶があやふやですが、確かそこにはこんなふうに書かれていました。

『編集者が選ぶ、すごい漫画 “怖い、惨い、それでもあなたはページをめくる”』

どんな漫画だろうと思いながらも、普段漫画を読まない私はすっかり忘れていたんです。でも、アニメが始まる時にその広告を思い出して、観てみようと思ったのが始まりです。

でも実際観てみると…確かに、巨人が人を食べる…目を覆いたくなるような残酷な描写もあり、最初は「こんなの見れない!」と思いました。
けれど、ストーリー構成が素晴らしく、先がどうなるのか観たくて観たくてたまらなくなるのです。

そしてこの残酷さが、人が恐怖と向き合う時に何を感じ思い行動するのか…という一つのテーマにも繋がっていて、重要な要素なんです。

そして、残酷な描写と同じく、美しい描写もリアルに描かれています。

『世界は残酷だけど美しい』

この言葉は作品の中で何度も出てくる言葉です。

この残酷で美しい世界で、主人公たちはどうやって巨人に立ち向かうのか…、壁の外はどうなっているのか、なぜ巨人が生まれるのか…他にも謎がたくさんあり、気になってしまうのです。

 

 

舞台はまるでヨーロッパ…現実のような世界観。

物語の舞台となっている街並みや文化は、どこか中世ヨーロッパ、とくにドイツを思わせる雰囲気があります✨

赤い屋根の家々や石畳の街並み、そして登場人物の名前(エレン、ミカサ、アルミンなど)にもドイツ系の影響が感じられます。
さらに、軍事組織や階級社会の描写もヨーロッパ史、とくに近代ドイツの空気感に近いものがあります。

また、ドイツにあるネルトリンゲンという小さな町がモデルだと言われています。

実際にお子さんと旅行をした体験を紹介しているbelshigesanさんのブログ記事がとても良かったので、参考に読んでみてください♪

ameblo.jp

この“リアルな異世界感”が、物語に説得力を持たせ、まるで本当に存在する歴史の一部のように感じさせてくれます。

 

主人公たちの名前にも隠された意味がある?

『進撃の巨人』の登場人物たちの名前にも、興味深い意味が込められていると考えられています。

🔷エレン・イェーガー
「イェーガー(Jaeger)」はドイツ語で「狩人」を意味します。巨人を狩る存在として運命づけられた彼にぴったりの名前ですよね。

🔷ミカサ・アッカーマン
「ミカサ」は、日本の旧海軍戦艦「三笠」が由来とも言われています。作者自身が戦艦に興味を持っていたことでも知られています。

🔷アルミン・アルレルト
「アルミン」は、ヨーロッパで古くから使われる名前で、「軍人」や「守護」を意味する説があります。知略に優れ、人々を導くアルミンの姿と重なる部分もあるかもしれません。

他にも、エルヴィン=「名誉ある友人」や、ライナー・ブラウン =「軍の相談役」や「決意の強い戦士」であったり、オニャンコポン =西アフリカ・ガーナのアシャンティ族に伝わる「天空の神(最高神)」に由来していたりします。

ちなみに、ペトラという、私も好きな人気キャラクターがいますが、同じ名前の古代都市の遺跡があり、人間用としては巨大すぎるサイズ感なんです…

画像の下の方の小さな黒い点が人です…
それに比べると大きい遺跡ですよね💦

他のキャラクターの名前にも意味があるのか…調べてみるのもおもしろいですよね。

どの名前もカッコいい…✨

巨人やペトラについては、↓こちらのYouTubeチャンネル『真実の目』の公式ブログで詳細に紹介されています。

eyeoftruth88.hatenablog.jp

 

 

都市伝説的視点で、さらにハマる!?その要素とは…

都市伝説というと、とたんにうさん臭く感じる人も多いと思います。…が、この作品、本当にすごいんですよね…作品全体を通して、都市伝説的な要素やテーマが詰め込まれているんですよ…!
どういうことか、ソラ視点でご紹介しますね♪

壁の世界は都市伝説の「閉ざされた楽園」?

壁の中の敷地の広さは、例えるなら関東と同じくらいだそうです。でもこの巨大な壁に囲まれた社会は、安全と引き換えに自由を失った世界です。

これは「外の世界には危険がある」という都市伝説や支配構造を象徴しているとも考えられ、壁の中の住民たちは、まさに“作られた恐怖”の中で生きています。

『進撃の巨人』は、そうした“見えない壁”を私たちに問いかけている作品なのかもしれません。

現実世界でも、「知らないほうが幸せ」という考え方がありますよね💦

 

記憶操作と陰謀論――現実世界との共通点

作中では、人々の記憶が改ざんされ、歴史そのものが書き換えられていました。

この設定は、「歴史は勝者によって作られる」「政府が真実を隠している」といった陰謀論や都市伝説を連想させます。

こうした現実に近いテーマが物語に深みを与え、ただの巨人と人との戦いのアニメでは終わらない魅力に繋がっているのだと思います。

もちろんフィクションではありますが、「本当の自由とは何か」「真実を知ることは幸せなのか」と考えさせられるのが、『進撃の巨人』の奥深さです。

「政府が真実を隠している」「歴史は作られている」といった話、聞いたことありませんか?

 

自由への憧れと、現代人にも響く深いテーマとは?

 

主人公であるエレンが強く求める「自由」という概念は、現代を生きる私たちにも共感できるもの。将来や生き方に悩む若い女性にとっても、このテーマはとても刺さるポイントですよね。

しかし、進撃の巨人の『自由』は、もっと深く重いのです。

 

人権と差別

作品の中では、人種差別について考えさせられる要素が大きく、ストーリーにも影響しています。
例えば、作品の中でオニャンコポンという黒人のキャラクターが登場し、「なぜ肌の色が黒いのか?」と聞かれるシーンがあります。それに対し「いろんな色があっていい」といった内容の返答が、様々な人種があって良いという意味ともとらえられ世界中の視聴者から共感を得ました。

その一方で、差別的な要素によって、ストーリーが重く進んでいく展開もあり、視聴者は真剣に差別について考えるようになるのです。

 

差別や歴史が生む戦争

進撃の巨人は、後半に進むにつれ、巨人だけではなく人間の恐ろしさについても描写されています。

視聴者はキャラクターの成長や奮闘を追いながら、自分と重なる部分から共感しはじめますが、後半では別のキャラクターの視点が取り入れられ、なぜ戦争が起きてしまうのか…といった考えにまで至ります。

それはまるで、歴史、そしてリアルな現代の世界のようで、異なる民族間の対立や歴史の背景を考察する姿勢が、歴史の深い理解につながるともされています。

「本当に自分の望む人生を生きている?」「なぜ争いが起きる?」そんな問いを投げかけてくるのが、この作品のすごいところ。単なる物語を超えて、自分自身や社会と向き合うきっかけにもなります。

東大生が勉強の役に立った漫画・アニメの作品の中に、『進撃の巨人』も選ばれているのも納得ですね。

 

 

作者による仕掛けで考察にハマる

『進撃の巨人』がここまで多くの人を惹きつけるのは、こうした神話や都市伝説、ヨーロッパ的なリアルな世界観、そして歴史観や人間描写などが絶妙に融合しているという理由の他に、考察のし甲斐がある!ということも大きな理由です。

作者である諫山先生は、随所に伏線や考察ポイントを仕掛けてきますw

ただ怖いだけじゃない、考えさせられるストーリー。ちょっとダークで奥深い世界観、そして数々の考察ポイントにハマる人が、アニメが終了した今でもファンが増えている理由だと思うんです。

YouTubeなど、様々な考察動画もたくさんあり、一度アニメを観た人も楽しめる作品です。
次に観るときは、ぜひ“神話的・都市伝説的視点”とともに、今まで気づかなかった伏線を探したりして、考察をより楽しんでみてくださいね。

 

進撃の巨人は日本が誇る社会的アニメ

都市伝説や神話的要素も含めてお話をしてきましたが、『進撃の巨人』の大きなテーマは、人権と平和ではないかと思っています。

結局のところ、人間はいつの時代においても自由を求めていて、大きな社会の中では流れに流されたりしながら生きている…
そして、絶えない戦争…

私が一番好きなエレンのセリフ(歌の中の歌詞)は
「聞こえるか 森を出ろ」。

この言葉の意味は、作品を観た人ならすぐに解る言葉です。
森とは、何でしょうか…気になる人は、ぜひ進撃の巨人を観てみてくださいね。

人類は数度滅んでいると言われています。それは、ポールシフト隕石などによる自然災害かも知れない。けれど、戦争によって、自ら自滅の道に進む未来もあるかも知れないのです。

私は世界中の進撃の巨人ファンが、戦争を望まない人々でいてくれると信じています。
アルミンが望んだように…
だってもう、巨人は存在しないのだから… 表向きにはね…

 

🔷お読みいただき、ありがとうございました!
リアルな巨人に興味を持った方はこちら↓の動画がおすすめ

 

soratohosi.hatenablog.com